①養蜂場到着

チェンマイの養蜂場の1つに到着。まず、蜂に刺されないように保護ネットをかぶります。

そして、採蜜のため巣箱から蜂を追い出すために、とうもろこしの芯を炊いて煙を出します。

②養蜂場それぞれの担当

養蜂場1か所で約90の巣箱があります。それを10人前後のチームで1日に3か所まわります。

そこから、分業化されていて、巣箱の担当、巣枠を遠心分離機まで運ぶ担当、蜜を遠心分離機で取り出す担当など、さらに分かれます。

③採蜜

~巣箱から巣枠を取り出します~

巣箱には9枚の巣枠があり、トウモロコシの煙でミツバチを遠ざけ、巣枠を取り出します。

花の咲きはじめや終わりの時期だと、1か所で4~5ドラム缶にハチミツを採蜜します。

最盛期になると、1.5倍ほどの量になります。(300kg/ドラム缶)

④巣箱から追い出された蜂

トウモロコシの煙や、専用ほうきで追い出されたハチは、もういちど巣箱に帰ります。

巣箱に入口には、まだ十分飛べない若いハチもいて、それらのハチが巣箱に戻りやすいように、麻布でスロープを作ります。

巣箱へ帰るハチたちの光景は、圧巻です。

⑤蜜でいっぱいの巣枠

たくさんのハチに囲まれながら作業が続きます。ハチのいなくなった巣枠は蜜でいっぱいになっています。

さて、ハチミツがたくさん取れる時期は、女王バチが産卵しないように、小さな容器の中に隔離します。というのも、巣枠は3つの部屋に分けられており、卵、ハチミツ、花粉のどれかしか入らないので、卵を産むとそこにはハチミツが貯められなくなります。ハチミツの収穫がひと段落ついたら、また産卵するために容器から女王バチを解放します。

ちなみに女王バチは容器に閉じ込められてはいますが、働きバチがローヤルゼリーを運んでいます。採蜜が3巡くらいしたら、働きバチを増やすために、女王バチを解放し産卵をさせます。

⑥巣枠から蜜ろうなどを取ります

遠心分離機にかけるまえに、巣枠についた蜜ろうなどをナイフで取ります。こうやって、ハチミツを取りやすくします。

もちろん、削り取った蜜ろうや蜜ろうについているハチミツもきちんと利用します。

⑦遠心分離機に

巣枠を遠心分離機に入れていき、回していきます。

すると、蜜がこの中にたまり、濾過して別のドラム缶に入れていきます。

⑧蜜は工場に運ばれて

採蜜したハチミツは、工場に運ばれて、精製され透き通るようなハチミツが完成します。